心理学者アドラーの警告:条件付きの○○が上下関係を生む?
どうもー!感謝してます!
今回は、心理カウンセラー(公認心理士)衛藤信之先生の動画
【なぜアドラーはほめるなと言ったのか?】の文字起こしとなっております。上のリンクが動画となっております。
今はアドラーが流行っていますね。何かを学ぶ時に、少し知っただけで分かった気持ちになり、何かの本を読んだだけで理解した気になる人もいます。ましてやネットの時代には、情報は落ちついて取り入れるものではなく、流して過去に見送る時代です
すべての感動はデジタルの少しの刺激でしかありません。そんな時代だからこそ、さまざまな心理の派閥を習うことで、誰か身近な人をサポートしたり、自分自身をも好きになりたいものです賢者は心から入って、思考にとどまり、愚者は、目から入って、忘却へと消えてゆく。ただ知っているだけではなく、心理テクニックを使える側になりたいものですね
引用元:心理カウンセラー衛藤信之【なぜアドラーはほめるなと言ったのか?】概要説明より抜粋
この動画のポイント
・感謝のIメッセージの重要性
・無条件のIメッセージは、共同体感覚を高め良好な人間関係を築く
・森田先生の『囚われ』から学び、様々な視点を持つ
これより衛藤先生の動画【なぜアドラーはほめるなと言ったのか?】の文字起こしとなります
褒めることはコントロール?感謝のIメッセージが人間関係の土台を築く
この間もね、東京の受講生で先生
「部下でほめることがひとつもないやつがいるんですよ
それにも感謝のIメッセージをしないといけないんですか?」
なんで?ほめることないですか?
「ほめることがまったくないんですよね!」
でも会社には来ているんですよね?
「あぁ…」
時間通りには一応来ているんですか?
「あぁ…」
その子はなんで褒めないんですか?
「いえいえ、そんなことほめることですか?」
ほめることですね
”君が時間通りに来てくれるから本当に助かっている”
”君が笑顔で挨拶してくれると元気になるんだ”って言ってる人が
実は困ったんだよ、と言うと
このリーダーのために変わろうと思うでしょ?
”君のこういうことで困ってね”
”君のこういうことでちょっと驚いたな”
いくらIメッセージでも
困った、要するに
君のやっていることで困ったよってIメッセージばかり使っていたら
いいザマだぁ!ハッハッハッ!もっと困れよw
そのうちに
ふっ・・・困れば
関係性が壊れているから
その人の為に変わろうとしない
だから、やっぱり言葉は省エネはダメね
お母さんも省エネ
エネルギーを省エネしてなるべく伝えない
よくあるのよ
子どものこういうところとか
彼氏のこういうところ、親のこういうところ良いなと思う
子どものこういう所良いなと思う
その時にいいなって言えるIメッセージ
スパンって言える人
でも僕ら親になると
あと3回やったらほめましょう
1回ぐらいでほめていたらつけあがるとか 色んな事を…
だから大事なことは
すごいっ!って言わないといけない
靴のカカト 踏んでない!すごい!
おかあさんね!お母さんのお母さんからおばあちゃんから
靴のカカト 靴のカカト
いつも言われていたの、お母さん
で、いつも靴をダメにしていたの
あなた今回3回で出来るようになった
お母さん何10回、あなた3回
こういうのを覚えておきなさい
”トンビが鷹を産んだと言うの”
あなたはね、鷹!
こっちの方が印象に残るよね
そしてキチッとやろうとする
また靴のカカト踏んで、また靴ダメにして
ちゃんと靴を履きなさい
で、ちゃんと履いている時は(無言)
わかる?
ほめない・・・それで普通だから
こういう人は人を動かせないですよ
動かせるリーダーは、”言葉の省エネをしない”
君がおはようございます!と言ってくれると気持ちが良いな
とか
君が資料を揃えてくれて助かっているよ
とか
こうやってカメラやいろいろ資料を作ってくれてありがとう
とか
僕が講座やって評価されるのは
みんながやってくれるから僕が成り立っているんだよとか言ってくれるから
衛藤先生のためにがんばろう!とか思うんでしょ
やったってな!仕事だからって言われたらどうでしょう?
あぁそれはそうですよね
でも、この人のために命を懸けて頑張ろうというぐらいの モチベーションはあがらない・・・ |
普段からモチベ下がるような事ばっかり言ってるくせに
おかげでモチベが上がらないってぇの
だからよくね
モチベーションが、部下のモチベーションが上がらんのですなぁって
部下に期待している
いやモチベーションを上げるようなあなたであるのか?ってことですよ
よくみんな勘違いするよね
部下がモチベーションがない
いやいやいや、僕からすれば
あなたに従いたいとか
あなたみたいになりたいとか
この人を喜ばせたいというのが
モチベーションになってくるわけで
その一人一人の部下のモチベーションを考えたところで
まず、この人に喜んでもらいたいとかこの人の笑顔を見たいとか
この人には「良くやったって言ってもらいたいなぁ!」って
思われるような自分であるかということを企業研修で、リーダー研修で
いつもこういう話をするんだけれど
モチベーションを持ちあげたいんだったら
あなたがモチベーションを上げたくなるような
この人に喜んでもらいたいというリーダーになった方が早いですよと
心理学は、他人と過去は変えられない
変えられるのは自分と未来だけなんで
みんな勘違いしてる
みんな他人を変えたい
でも自分は変わらない
どうかなぁ・・・
あぁそうかぁ、あるなぁ、ほめていないな・・・
だからここはね
日ごろ相手も私も問題がないところ
普通の時
この時はいっぱい褒めてあげて
お前がただいま!って帰って来ると
ママとっても幸せなの
お前の笑顔はこの家の宝物なのよ
本当に小児がん病棟で私が行っている先生
カウンセラーの先生小児がん病棟で亡くなっていく
子ども達ばっかりと出会っている
生きているだけでも素晴らしいんだということを
この間 講演会で聴いて、あぁそうだな
だからおまえがただ単純に
ただいま!って大きな声で帰って来るだけで
この家は、あぁこの幸せは
お前のその笑顔と大きな声でもらえているのよね
と、言える家庭で育った子供は
ママだだいま!
っていう大きな声を出す子供に育つでしょう
ただいま!
はぃ お帰り
そして、ただいまが無い時には
「ただいまは?」「ただいまは?」
挨拶が基本!
わかる?
あのね
子どもの自信をなくさせるのは
怒っている量の方が増えれば
部下が自信を失くすには
”怒っている量の方が増えれば自信を失います”
貸借対照表ってあるでしょう
簿記で、貸方借方とかあるじゃない
“褒めている量” と “けなしている量”
ねぇ
ここがすごい!ここがすごい!ここが素敵です
その普通の所が素晴らしい!
こういうことを言っている人が
「実は君のやっていることでちょっと驚いてね」
はぁっ!何があったんですか?
ってなりません?
だからIメッセージって
※困った時に出すものだと思って、みんな本を読むんですよ
違うんですよ
帰って言っています?皆さん帰ったら
こういう勉強会で
こんな時間に家を空けていてごめんね
でもそうやって行かせてくれるから
私すごく勉強になっているのよねって言ったら
きっと向こうも
行ってこいよ!ってなるわけです
ね?
衛藤先生 心理学って良いでしょ…
でもね、夫がね
こんな時間に家を空けるのかって!こんな時間に!
もう!
返しています?期待、得た事を
どんなにあなたが、留守番してくれたことでありがたかったか
どんなに自分が充実しているか
あなたからいっぱい そのことでプレゼントをもらっているか
それを言われたら
行って来いってなりません?
それをサービス一切与えないで
(行かせてくれない…)
それは行かせないよね
なんか彼氏が私を縛るんですっていう子もそう
今日友達と久しぶりに会って
あなたがいいよ いいよ 僕のことはって言ってくれたから
こんなにステキな時間
でも今日友達と話しながら
あなたの事ばかり考えていて、あぁこの幸せな時間は
あなたがくれたんだなぁと思って 本当に今日楽しかったの
お友達に会えてと言ったら
あぁまた行って来いよってなりますけれど
僕らって本当、言葉の省エネ日本人多いよね
ありがとうを言わない
というか基準より上がった分は言うのよ
でも基準
ゼロから会社に来てくれるっていうのは「普通」
会社に来てくれてありがとうから始めないと
お母さんいつもご飯作ってくれてありがとうから始めないと
いやほんとにそういうところから
やっぱり人間関係って、城を立てるのもやっぱり
土台作りだからね
どんなに絢爛豪華なお城を建てても
土台がガタガタだったら、どうしようもないもんね
その土台が
”ありがとう!”なんですよ
”嬉しい!”なんですよ
~ここからオマケ映像になります~
今回は相手の存在に感謝するという
感謝のメッセージについて、Iメッセージについて
ほんの一部お伝えしています
さて嫌われる勇気という本で
心理学者アドラーを知ったことで
心理学に興味を持った人にとっては
「衛藤先生、褒めてはいけないんじゃないですか?」
と言われる人たちもいるのかもしれませんね
本やアドラー心理だけが、心理学ではありません
心理学で
単純に一つの学派だけで
物事をとらえようとしないことも僕は大切だと思っています
アドラーという心理学者が
なぜ、ほめてはいけないと言ったのか 皆さんご存じですか?
それは、彼は人間関係が
上下関係の支配と服従になることを彼はとても心配したようです
それと褒められるという条件が整わないと、部下も子供も自分から自発的に
内側から正しい事をしなくなるという事も彼は指摘しています
その通りだと思いますね
これらは別の形で説明すると心理学の世界では
”条件付きの褒め方”と呼ばれます
そうなんです
YOUメッセージです
例えば親が子に
「洗い物したから良い子ね」は、逆に言えばですよ
同時に「洗い物しない子はダメな子よ」ということを
相手をコントロールしようとしていることになります
ほめることは両方のメッセージで
相手を動かそうとしているんですね
無意識にある 裏メッセージがほめることにはあると
交流分析のエリック・バーン博士も警告しています
そうなんです
「○○したら良い子ね」は、「○○しない子は悪い子よ」と
親が子供をコントロールしようとする時に使う手立てです
それがほめるということですね
そのコントロールを感じてしまうから
ほめられた子供は、何かを無意識に感じてしまって
「また何かをさせたいのね?」
「ほめてもしないから!」と反発的になることも多くありますよね
これらは上の者が下の者をほめることで
何が良いのか悪いのかを教え込んでコントロールしようとしています
だから洗い物をしたから良い子ねという ”YOUメッセージ” よりも “Iメッセージ”で
「洗い物を手伝ってくれたので
お母さん時間に余裕ができて、ゆっくりとした時間がとれたの
とっても幸せな時間だったわ。ありがとうね」
という感謝のIメッセージが、お母さんの感謝の感情を語っているんですから
上下でコントロールしようとしているわけではなくて
感謝の横の人間関係の喜びを伝えているわけですね
そう伝えられると
アドラーのいう共同体の感覚の共同体感覚の幸せのためにも
子供が自発的に行動を変えようとするのではないでしょうか
例えば娘に
「君はテニスがうまくなったね」
というYOUメッセージで上下関係でほめるよりも
お父さんね久しぶりに君とテニスをしてみて
君の球を打ち返すのに 真剣に頭と体を使って
打ち返すことしかできなかった。今日は本当にびっくりしたなぁ 君の成長は感動だよ
これは父親の素直な感想です
これは自然なIメッセージですよね
これもほめることになりますかね?ほめてはいけないですか?
「書類が良くできていたね」は部下に対して言うメッセージ
ほめ言葉です
君の書類のおかげでね
会議でスムーズに発表ができて助かった!本当に感謝だよ!ありがとう
これはメッセージはIメッセージですね
そう言われると自ら相手は、自己肯定感上げていきますよね
最後に何よりも一番幸せなメッセージを伝えましょう
それは存在そのものを肯定する
究極のIメッセージです
そう!
無条件のIメッセージと言われるものです
君がいてくれてよかった
君がこの世界に存在してくれてよかった
これは存在そのものの肯定です
君が会社で、同じ職場で嬉しいよ
お前が家族なのが父さん幸せだ
あなたが友達でいてくれるだけで救われているのよ、もそうでしょう
そして、私と出会ってくれてありがとう
これも無条件の感謝のIメッセージですね
だから部下や子供にほめる部分がないというのは
そういう人は、私にとって相手は
役立つのか?役立たないのか?正しいのか?間違いなのか?
周囲の人間関係をそうやってコントロールする事によって
上下関係でみようとしている人に周囲の人は、あなたのために変わろうとするでしょうか?
行動を
おそらくしないでしょう
ですから、僕たちはほめないといけません
僕たちは真空の世界で生きているわけではありません
人の息づく世界の中で呼吸しながら生きているんです
あまりにも肯定することや褒めることや感謝のIメッセージがないと
アドラーのいう共同体感覚も枯れてしまいますよね
それは人間の社会ではないのかもしれません
ですからね、感謝や感動は皆さん惜しみなく伝えてみてくださいね
そして本で、褒めてはいけないと書かれていると書かれている部分だけを見て
真理の背景や深さを知ることもなく単純に信じる人は
森田療法の森田先生の言われる『囚われる人です』
そう言った人は、本をみるたびにとらわれ
また別の本を見ては囚われ
また意見は人の意見を聞くために動きが変わり
自分の行動が揺れ動いてしまう
”人生の中で右往左往してしまうタイプ”かもしれません
ですから皆さんも機会があれば
ありとあらゆる心理学の学派を学んでみてください
だから学派に囚われることのない
僕の教室にはたくさんの人が学んできてくれてるんだと感謝しています
その入口はここに設定していますね
またいつかお会いしましょう
あなたがあなたのサポーターです
あなたがあんたの人生を心理を使ってデザインすることができるんです
そして最後に
皆さん、僕と出会ってくれてありがとう
そしてあなたがこの世界に誕生してくれたこと
とっても幸せです
さいごに
新約聖書に、はじめに言葉ありき とあるように
言葉が大事なんですよね。コミュニケーションにおける省エネはNG
信頼関係が築けているような人間関係が良好なところは
なかなか人が辞めないところをみると納得がいきます。
アドラー関連の本に
『ほめるな、しかるな、教えるな』など
この否定的なネガティブな要素を含んだものを人は
過剰に反応すると聞いた事があります
世の中には様々な本がある中
見つけてもらいやすいように、キャッチーなタイトルをつけるのも流行っていますよね
『ほめるな、しかるな、教えるな』
ほんならどないせーっちゅーねん!
って言いたくなるのも心理学が使われているんでしょうか?
どうせなら
「ほめるな、しかるな、教えるな、何もするな」
これで働かなくてすみそうです(笑)
感謝のIメッセージが、他者をコントロールするのではなく
存在そのものを称賛し、感謝することが、より深い結びつきを生み出す秘訣なのですね
無条件の感謝の力は
より良い人間関係を構築できることを学びました
これはまさに人とのつながりにおいて大切なポイントです
心理学の学派の幅広い理解が
人間関係や自己理解において柔軟性が必要な事にも気づけました
衛藤先生の教えから得たこれらの考え方は
今後の人間関係やコミュニケーションにおいてとても重要な気づきを得たと思います
これで働くためにもこの学びは次に活かせそうです
ここまで読んで下さったあなたは本当に優しい人です。ありがとうございます<(_ _*)>
感謝してます
また来てくださいネ